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実習時にアルバイトをしていますか?|全国実態調査より

民医連では新型コロナウイルス感染症のパンデミックは、明日の看護職を目指す学生たちの生活と勉学環境にもより深刻な影響を及ぼしているのではないかと考え、看護学生が置かれている現状を把握するための全国実態調査を引続き、実施したので報告します。
<集計概要> 回答数1,556名 ●45都道府県の看護学生から回答を得ました。

 

まとめ

① 前年度まで2回の調査では「アルバイトしている」「していない」は拮抗していたが、今回は「していた」「する予定」含めると8割を超えた。
② 看護学生等医療職を目指す学生は“実習”が必須であり、実習前と実習中は新型コロナ感染予防の為アルバイトは禁止されている(年1/3程度の長期間)。
それ故に緊急給付金の必要性がより高いわけだが、それでもアルバイトせずには学業も生活も継続できない実態が浮き彫りとなっている。
③ 一日平均6時間~8時間、8時間以上と答えた看学生は2割を占めた。同様に深夜時間帯のアルバイトも決して少なくない。
④ 故に学業に支障をきたしたり、体調を崩している学生が散見され、経済的不安により学業に専念できていない。

 

 

これらを踏まえ、2022年11月に文部科学省に「緊急給付金の制度継続と看護師養成所等への補助金を求める要望書」を提出しました。

要請事項

1. 「学生支援緊急給付金」について、今年度の制度の継続を求めます。すべての学生を支給対象とすることを求めます。
2. 国際人権規約第13条【教育に対する権利】を誠実に履行し、国の教育予算を増やし、高等教育無償化、補助金の拡充、給付型奨学金を創設し、お金の心配なく誰もが平等に学ぶことができる教育制度への転換を求めます。
3. 医師・看護師など医療職の国家試験で、新型コロナウイルス感染となった場合に国の責任において追加試験の機会を認め、今から準備対応するよう求めます。
また、移動による感染リスクを減らす上でも国家試験の会場を13都道府県に限定せず全都道府県に会場を設置することを求めます。

 

 

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▶看護学校学生自治会と看護学生からの訴え~国はコロナ禍の看護職養成に責任を持ってください(2022年11月30日)

 

看護学生実態調査結果資料はこちら

▲ PDFでご覧になれます。

 

 

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お金の心配なく看護師になりたい

掲載日:2022年12月28日/更新日:2023年9月13日