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奨学金の返済について不安を感じていますか?|全国実態調査より

民医連では新型コロナウイルス感染症のパンデミックは、明日の看護職を目指す学生たちの生活と勉学環境にもより深刻な影響を及ぼしているのではないかと考え、看護学生が置かれている現状を把握するための全国実態調査を引続き、実施したので報告します。
<集計概要> 回答数1,556名●45都道府県の看護学生から回答を得ました。

 

まとめ

① ほとんどの学生が「奨学金」を受けなければ進学できない状況にある。
② 受けていない学生の内訳を見ると、本当は受けたかったが諸般の事情で受けられなかった学生も少なくなく、圧倒的多数が必要としている事がわかる。
③ 貸与型(学生ローン型含む)が多数を占め、国際人権規約第13条【教育に対する権利】に明記されているfellowship system(返済義務なしの奨学金制度)の方が日本では少数である。
④ 返済に対する不安を抱いている看護学生が前年度5割から7割へと大幅に増加していた。

 

 

これらを踏まえ、2022年11月に文部科学省に「緊急給付金の制度継続と看護師養成所等への補助金を求める要望書」を提出しました。

 

要請事項

1. 「学生支援緊急給付金」について、今年度の制度の継続を求めます。すべての学生を支給対象とすることを求めます。
2. 国際人権規約第13条【教育に対する権利】を誠実に履行し、国の教育予算を増やし、高等教育無償化、補助金の拡充、給付型奨学金を創設し、お金の心配なく誰もが平等に学ぶことができる教育制度への転換を求めます。
3. 医師・看護師など医療職の国家試験で、新型コロナウイルス感染となった場合に国の責任において追加試験の機会を認め、今から準備対応するよう求めます。
また、移動による感染リスクを減らす上でも国家試験の会場を13都道府県に限定せず全都道府県に会場を設置することを求めます。

 

 

看護学生実態調査結果資料はこちら

▲ PDFでご覧になれます。

 

 

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掲載日:2023年4月27日/更新日:2023年3月3日