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奨学金の返済について不安を感じていますか?

新型コロナウイルス感染症のパンデミックは、明日の看護職を目指す学生たちの生活と勉学環境にもより深刻な影響を及ぼしているのではないかと考え、看護学生が置かれている現状を把握するための全国実態調査を昨年に続き、実施したので報告する。
<集計概要> 回答数1,347名
●46都道府県、231の看護師等学校養成所の学生(看護学生)から回答を得た

2021年コロナ禍での看護学生の現状と必要な手立て

~看護学生全国実態調査の報告~より

奨学金について

 

1.奨学金を受けていますか?

 

2.奨学金の返済について不安を感じていますか?

3.奨学金の主な使途

学費について思う事・奨学金への希望

 

*学費が高い。高すぎる。(73名)

*奨学金制度充実を求める(56名)

・奨学金の利子は免除してほしい。
・奨学金の利子が高い。
・返済免除してほしい。
・返済額が減ると嬉しい。
・もっと給付型の奨学金制度を多くの人が受けられるシステムになればいい。

*学費下げてほしい

・リモートが増えたことによる資料等の雑費の自己負担分を学費など減額してほしい。
・実習行かなかった分、実習費用負担減らしてほしい。
・学校に行けなかった期間の施設費の負担は減らしてほしい。

 

まとめ

• 親などから経済的援助を受けていない学生は4割であり、昨年比変化なかったが、奨学金を受けている学生は、昨年比16pt.減少した。
• 学費が高い(73名)、給付型の奨学金へ(56名)の切実な声が寄せられた。
• 奨学金の返済について不安を感じている学生が約半数を占めていた。
• そもそも学費に使われるものが、生活費の補填(家族含)や返済の為に貯金をする人の割合も多い事が判った。
• 「給付型奨学金があればよかった」という学生のコメントもあり、貸与型という借金を背負う制度は看護学生の学業を支援するものとしては不十分である。

看護学生実態調査結果資料はこちら

▲ PDFでご覧になれます。

 

全日本民医連は2021年12月1日、看護師を目指すすべての学生並びに看護養成校への必要な支援を求め、厚生労働省と文部科学省あてに要望書を提出。パンデミックの中で一層強く求められている未来の看護職の養成のために政府が責任をもって支援するよう訴えました。…詳細はこちらから

 

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掲載日:2022年4月11日/更新日:2022年5月16日