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第17回東海北陸地協看護学生ゼミナールDANS

2023年8月19日(土)第17回東海北陸地協看護学生ゼミナールDANSを開催しました。

 

愛知・岐阜・静岡・福井・石川・富山・三重の7県が参加し、今回は三重が担当県として企画・運営を進める中、参加方法は各県よってコロナウイルス感染症の流行が違う為、WEB参加と集合型のハイブリット開催としました。

 

今年のテーマは『平和と医療と私たち~過去から学ぶこれからの看護~』。

ウクライナとロシアの戦争が続く中、民医連がこれまで続けてきた平和活動と看護を学生に伝えたいと思い、共に平和について考える機会をもつことにしました。テーマにちなんだ講演を模索する中で、開催の三重から、東海テレビでも特集された「兵士への看護経験のある98歳の現役看護師、池田きぬさん」へ講演を依頼することにしました。依頼した当初は「私になんか~」と前向きなお返事はいただけませんでしたが、学生達の想いを伝え、ビデオ講演でのインタビュー形式でお話しをしていただく事になりました。

 

 

インタビュー内容作成から撮影まで学生が務め、和やかな雰囲気の中2時間近くお話しいただきました。インタビュー前には撮影に同行できなかった学生から預かったお手紙を代読し、目を細めながらお聞きになるきぬさん。98歳には思えないほどハキハキとお話しされ、看護師として誇りをもって働かれてきた溢れる情熱を聞く中で、DANSがなければお会いできなかったであろうとても貴重な時間に感謝しました。

 

また、県紹介も例年であれば、各県の名物など楽しいことを紹介してもらってきましたが、学生との交流会で「学校の平和授業って、沖縄・長崎・広島だけで、自分たちの町のことって知らないよね」という会話から各県の報告には、各県での戦争の体験や戦争に関連したことを調べて発表してもらうこと提案しました。

 

三重では、昨年から学生に「来年は三重が担当県だからね!一緒に盛り上げるんだよ!」と伝えてきたこともあり、実行委員長と副院長に選ばれた2人の学生は会議から真剣に取り組んでくれました。2人は、どちらかというと大人しく人の話を聞くタイプの学生でしたが、会議の時は頑張って意見を出し取り組む姿に毎回感動していました。

 

 

そして、いよいよDANS当日、華やかなオープニング映像と音楽からはじまり、各県がまとめた戦争にまつわる発表、池田きぬさんのビデオ講演を視聴した後、テーマに沿ってSGDをしました。SGDの進行も三重の学生に担ってもらいましたが、実行委員の学生も含め、学生が他県との催しで進行を担うことは初めてのことなので、とても緊張し、思い通りにいかないこともあったかと思います。

 

しかし、準備会議の中で3年間DANSに参加してきた元奨学生の職員から「DANSでの経験は、今に活かされています。」と話している姿を見て、この経験が将来きっと力になると信じ、当日の司会・進行も学生に託しました。

SGDの前には愛知県がZOOM機能を使ったアイスブレイクで『一致するまで終われまテン』を、交流会では、岐阜県が『はぁ~っていうゲーム』をしてくれました。
どのグループからもとても楽しそうに交流していました。

機械のトラブルや様々な予定外のことが起こりましたが、見事にやり抜いてくれた学生たちの姿に『これがDANSなんだ!』と大いに感じさせてもらいました。
来年のDANSも今から楽しみです。

掲載日:2023年8月22日/更新日:2024年2月5日