【プレスリリース】2026年全国看護学生アンケート調査の結果について
物価高騰で「6割が仕送りゼロ」「半数が食費を節約」
~経済的困窮の中でも地域医療のために、懸命に看護職を目指している学生に、公費投入を~
全日本民主医療機関連合会は、全国40都道府県・1,364名の現役看護学生の声を集めました。物価高騰を背景に「親からの仕送りゼロ」「食費の切り詰め」など学生の困窮が深刻化し、深夜バイトや実習中の無収入状態に苦しむ過酷な実態が判明しました。地域の看護学校の閉校・定員割れが進む中、地域医療の基盤である看護学生・養成校への緊急公的支援を強く求めます。
■ 調査概要
期間: 2026年4月10日~6月30日(Googleフォームによる無記名調査)
対象: 全国の現役看護学生 1,364名(全国40都道府県)
■ 調査結果のポイント
❶世帯経済状況
半数が世帯年収500万円未満。また、コロナ禍以降(2022年から)、仕送りや小遣いなどの親からの援助の金額が大幅に減少し続け、6割の看護学生が親からの援助を「受けていない(0円)」と回答。アルバイトと奨学金に頼らざるを得ない経済環境に置かれている。
❷本人の経済状況
節約しているものは「食費」「衣料品費」「嗜好品費」「交通費」。4割の学生が「かなり苦しい」「あまりゆとりがない」と回答している。特に物価高の影響か「食費」節約は前回36.6%から50.2%へと大幅に増加していた。
❸学費
在学期間の総額は200万~300万未満が最多、400万円以上が25%と、学費は高額と感じていた。また、「もしも学費が無償になったら何がしたいか?」との設問に対して「将来への貯金(69.2%)」や「家族の生活費の補填(43.6%)」など、家計にのしかかる高学費と奨学金という名の借金返済負担を反映するものだった。7割が何らかの奨学金を利用しており、内、7割が返済への不安を感じている。
❹アルバイト
多くの学生が学業しながら労働に時間を割いており、一部の学生は深夜時間帯(22時〜翌朝5時)にも働かざるを得ないことが判った。アルバイトによる支障として、睡眠不足による疲労の蓄積・集中力の低下・体調不良(350件)、講義中の居眠り(261件)、テスト勉強の時間不足(220件)などが多数報告され「負の連鎖」が起きていた。とりわけて看護職は千時間にも及ぶ臨地実習が必須であり、期間中は「感染症対策の為、アルバイト収入が完全に途絶え」更に「実習先へ赴くための交通費や予防接種費用が更に負担になる」という特殊な実状がある。
政府・自治体への緊急要請:看護学生・養成校は地域医療のインフラ
看護学生への公的支援は特定の個人への優遇ではなく、地域医療を守るための「社会全体による未来への投資」です。国および自治体に以下を強く要請します。
・看護学生を対象とした給付型奨学金の抜本的拡充および学費無償化の推進
・臨地実習に伴う交通費・宿泊費・感染対策費用等の公的助成制度創設
・地域の看護師等養成所に対する運営費補助金の増額と経営支援(最低保障等)
関連リンク
>高等教育修学支援新制度の改善と看護師養成施設および看護学生への支援の拡充を求める要望書はこちら
>ナース★アクション集会 概要報告〔2026年9月3日〕集会の記録はこちら
本件に関する問い合わせ先
全日本民主医療機関連合会(職員育成部)
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掲載日:2026年9月16日/更新日:2026年9月17日









