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長崎民医連|NACKのフィールドワークを開催しました。

長崎民医連では看護学生の学習会として毎年NACK(長崎民医連看護奨学生のつどい)を開催しています。学生と担当者が話し合って決めた今年のテーマは「労働と健康」。じん肺を中心に学習し、その他の労災・職業病にも目を向けていこうという内容になりました。

5月31日(土)晴天。学習の一環として九州で最後まで稼働していた池島炭鉱へ見学に行きました。参加者は看護学生2名、診療所看護師2名、医学生3名、薬学生1名、病院事務職員2名の計10名。一般向けの観光ツアーのため池島炭鉱の歴史や掘削方法、使用されていた機械についても学びつつ、元炭坑保安職員のガイドさんより坑内の保安設備や作業員の装備品、厳しい安全マニュアルなどの詳しい説明も受けることができました。

予想外に軽い石炭の感触、本当に激しい機械の振動・騒音、文字通り真っ暗闇となる停電した際の坑内などを実際に体験させてもらい、当時働いていた人々の事を考え、様々な事故や健康被害への対策がなぜ必要になったのか(=炭鉱労働の過酷さや危険性)といった学習テーマに関連した内容についてもしっかり想像することが出来たようでした。

見学後は喫茶店に立ち寄り参加者全員で交流会を行ないました。

フェリーで池島に渡り炭鉱に入るという非日常的な経験を共有したおかげで、とてもうちとけた雰囲気の中、お互いの学生生活や仕事について楽しく話をしていました。

また、看護師さんからは実際のじん肺患者さんの様子、診療所管理の患者さんの数、どんな組織や団体が相談を受け付けて診療所のじん肺検診を紹介してくれるのかなど、じん肺に関する学習の追加情報をいただくこともできました。

 

今年のNACKも看護学生の興味をもとに学習や交流を十分に行なえ、楽しみながらしっかり学べるフィールドワークを実施することができました!

 

(上戸町病院 医局事務課:中島)

掲載日:2025年6月1日/更新日:2025年8月22日