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看護部紹介|富山協立病院看護部|患者さんの人生に寄り添って

私たちは、患者さんの病気だけに着目するのではなく、その人らしさを大切に、人生に寄り添う こころを 大切に、日々の看護を実践しています。

 

そんな中で入院中の患者さんやご家族の希望に耳を傾け、行動に結びついた出来事をほんの少しですが、紹介します。

 

入院中のAさん。60代女性。

8年前に硬膜下血腫が発症し、最初は会話もしていましたが、現在は終日臥床状態です。

リハビリを頑張っておられましたが、今は会話も難しく経管栄養で栄養を取り、気管切開の状態でネブライザー式酸素吸入器(インスピロン)を使用しています。

 

今回、息子さんが結婚することとなり、母親に結婚式に参加して欲しいとご家族の方から相談を受けました。

誰が付き添いするか、車いすに乗れるか?長時間外出できるのか?など初めは難しいのではないかと思いました。

血圧が下がらないか、呼吸状態は大丈夫か、など当日を想定しリハビリスタッフも一緒になって準備をしました。

(当日の写真です。)

日曜日の参加だったので、はじめは着物も上から羽織るだけの計画でしたが、何とかしたいという思いで、スタッフみんなで協力し合い、着物をしっかり着付けし、化粧もして、参加することができました。

スタッフ2名が付き添い、短い時間でしたが結婚式に参列することができました。

外出自体が難しいと思っていましたがご家族の方からたくさん感謝の言葉もいただき、うれしい気持ちでいっぱいになりました。

最初からできないと決めつけるのではなく、実現するためには多職種で連携し検討することが大切だと思いました。

私たちには出来ることと出来ないことがありますが、寄り添う心を大切に今後も看護を実践していこうと思います。

掲載日:2025年7月15日/更新日:2025年7月15日