認知症看護認定看護師 阪本 治郎さん 福岡:健和会大手町病院|看護師インタビュー
■はじめに
健和会大手町病院は449床の急性期病院です。入院に伴い、病状の変化や環境の変化、治療に伴う行動制限等、患者さんが混乱してしまうことが多くあります。認知症がある方も安心して入院することができ、本人・家族の尊厳が損なわれることが無いよう、現場の看護師や多職種の協力を得ながら活動しています。
■主な業務内容
病棟スタッフと対応が難しい患者さんへの対応の共有を図る
認知症のある患者さんのケアの充実や療養環境の調整のため、病棟スタッフ・多職種とラウンドの実施。
入院中にせん妄を発症する方もいるため医師と共にカンファレンスの実施
■仕事のやりがいは、どんなところですか?
認知症状で混乱していた患者さんに対して、病棟看護師や他の職種と協力して介入することで、落ち着きを取り戻して安心して療養でき元気に退院されていく姿を見ると、やりがいを感じます!!
■さいごに
認知症の患者さんには自分の気持ちをうまく表現することが困難な方も多くいらっしゃいます。そういう方の気持ちを汲み取ることは、当然ながら難しさを感じます。
私が心がけていることは、先入観を持たない、医療者側の都合や理想を押し付けない、患者さんや家族の思いや歴史を大切にすることを心がけています。また、病院内のスタッフに認知症の患者さんについて知ってもらい、一緒にケアしていく仲間を作ることが当面の目標です。
掲載日:2024年12月1日/更新日:2024年12月12日