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看護学生の実態から|ナースアクション国会要請行動

2024年5月28日

近畿高等看護専門学校 塚田学年統括教員

 

「お肉は高くて買えないから、タンパク質はお豆腐にしている」「野菜は高いから手に取るけど買わない」「お風呂のお湯はためずに水光熱費を節約している」、実際に学生から聞いた言葉です。

本校は定員が 100 名程度の小さな看護学校ですが、71.4%の学生が何らかの奨学金を借り、またその 31%が複数の奨学金を利用しています。

 

アルバイトについては、3 年生を除く 2 学年 50 人程度のうち 56%が行っており、うち 35.7%がアルバイト代を生活費に充てています。アルバイトを複数掛け持ちしている学生もいます。奨学金制度を利用していてもなお、アルバイトで生活費を賄っている実態がわかります。

 

また、2022 年に学内で実施したヤングケアラーに対するアンケート調査では約 8%の学生が過去または現在に家族のケアをしているという結果を得ています。家計を補うためのアルバイトの機会さえ得られない学生の存在を示唆しています。

 

更に、看護学校を卒業していざ臨床に出ても、多額の借金を背負い、日々返済のために働いているのです。これが、日本の社会を担う若者の実態であって良いのでしょうか。

 

民医連は以下の要請書を提出しました

 

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掲載日:2024年6月28日/更新日:2024年6月28日