社会医療法人同仁会 耳原総合病院 緩和ケア病棟 川崎まみちさん|看護師インタビュー

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社会医療法人同仁会 耳原総合病院 緩和ケア病棟 川崎まみちさん

看護師歴:総合内科13年、緩和ケア2年

 

看護師になった動機はなんですか

美術系短大卒でフリーターをしながら絵を描いていました。30代で診療所の受付兼医療事務をしていたある日、ドクターに「あなたは看護師に向いている!」と言われたのがきっかけです。受付で患者さんと関わる方が楽しかったし、スキルアップしながら長く続けられる仕事だと思ったので。…とは言うものの、看護師の仕事を具体的に知らないまま軽い気持ちで看護学校に入学したので、そこからはとても大変でした。

 

看護師になって良かったこと・辛かったことは

1年目の時に仕事ができない不甲斐なさからトイレで泣いた事がありました。涙を拭いて病棟に戻ったのに、患者さんに皺々の手で頭をヨシヨシされました。認知症があり何もできないと皆に思われていた方だったので、「わかるの?!」って驚いたし、その優しさが沁みて結局患者さんの前で泣いてしまいました。看護師と患者さんは「ケアをする人」と「ケアをされる人」と思われがちですが、互いに気持ちを通い合わせる相互関係にあると教えてもらいました。高齢者・認知症看護に興味を持つきっかけにもなりました。

2年前に緩和ケア病棟に異動。コロナ禍で病院全体が忙しくなり始めた頃で、業務に追われ鬱屈とした気持ちでいたらベッドの中から70代の乳がんの患者さんが「どうしたの?」と声を掛けてくれました。彼女は余命が日単位といわれていましたが、私のことを心配していました。入院当初は病室の中を歩く事ができ、好きな本について話したり、お気に入りのクラシック音楽を聴かせてくれたりしたのに、横になる時間が増え昼間でも微睡むようになりました。本は開かれることなく音楽も止まり、彼女はいろんなことを手放して残された時間を静かに過ごしている様に見えていましたが、精神は最期までみずみずしく相手を思いやる気持ちはいつまでも枯れることはない、と教えてくれました。

検温や点滴、検査など治療に関係する業務も大切ですが、看護師は日々の小さな関わりこそ心を込めなければと思います。どんな状態にある患者さんでもその人らしい健康な部分が必ずあるので、そこに光を見出すのが看護師の役割なんじゃないかなと感じています。

 

学生の皆さんへ

学生当時の私は人生の暗黒時代だと思っていました。辞めたくなった時もありましたが、先生が怖すぎて言えませんでした。今は退学しなくて良かったなぁと思っています!

就職したらいろんな患者さんがいて、いろんなコトが起こります。とにかく予定通りに運ばない仕事。患者さんの人生に関わるので葛藤や感情が強く揺す振られることもあります。でも、面白くてやり甲斐がある仕事です。まずは自分の人生を楽しむこと。そしてどんな時でもしっかり食べて寝ること。何とかなります。

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