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回復期リハビリテーション病棟 加藤 七海さん 東神戸病院|看護師インタビュー

私の出会った患者さん

 

私は現在、回復期リハビリテーション(回リハ病棟)で働く3年目の看護師です 。
回リハ病棟は、脳、整形外科で治療が落ち着き在宅復帰に向けてリハビリを中心に行う病棟です。今回、私が受け持ちをさせてもらった患者さんをご紹介します。
病気前はとても元気でWEB関係の仕事をしていた方です。

 

[患者さん紹介]60代 視床出血により右片麻痺

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基幹病院での治療が落ち着き当院に転院となりました。入院当初はまだ病状が不安定であったのか意識が朦朧としており、生活動作(排泄・食事・移乗)すべて介助が必要でした。病気による視野狭窄(視野全体が狭くなること)があるため、食器を目の前においても一部だけ見えないため食事が残ってしまいます。そのため食器の置き方など工夫したり、転倒しないように病室のポータブルトイレの配置の工夫などを行いました。
徐々に意識もはっきりしていき「トイレに行きたい、元の生活に戻りたい」という思いも強くなり、また自分でできることが一つひとつ増えることで自信となり、意欲的にリハビリにも取り組んでいきました。

文字の練習や、携帯などを使って交流をはかったり、積極的にご本人ができることを行っていきました。病気になってやめていたSNSを始めており、すごい回復力!!
入院中はひらがなだけだった文章が、退院後病棟あてに届いたはがきには、しっかりとした字で書かれていることに感動したことを覚えています。退院後も毎日リハビリを続けて、色々なことを本当に頑張っていると感じられたお手紙でした。
患者さんの可能性を信じ、一緒に退院に向けて関わることができたことに達成感を感じました。

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「家に帰りたい。トイレに行きたい」などの患者さんの言葉を聞き逃さず、多職種で協力しながら患者さん目線で日常生活の環境を整えました。そうすることで、患者さんのできることが増えてよかったと思います。
これからも、患者さんのできることを一つひとつ増やせるよう看護の工夫を行いながら患者さんのケアをしたいと思います。

 

掲載日:2025年5月22日/更新日:2025年8月6日