児童青年期精神科外来 成田良美さん 青森:生協さくら病院|看護師インタビュー
その人らしく生きられるように
青森保健生活協同組合 生協さくら病院 成田良美
青森保健生活協同組合 生協さくら病院は精神科単科の病院で、精神高齢者病棟と、精神一般病棟があります。外来では精神科患者様を対象とした訪問診療も行い「ハートフルな看護実践」という看護部理念の基に、その人らしく生きられるよう一人一人と向き合い、心のこもった看護を提供しています。
2019年には「生きづらさを抱えた子どもと家族のよりどころ」を目的に、児童青年期精神科外来を開設しました。複雑化する社会情勢の中で、登校拒否や発達障害が疑われる児童の診断・治療などや、機能不全を起こしている家族にどう接しケアしていくのかも課題です。医師・看護だけでなく心理士・精神保健福祉士も関わりながら、学校や行政と連携をとり、子どもたちの苦手とする部分にだけ目を向けるのではなく、得意なことを伸ばして輝けるように日々奮闘しています。現在、受診は市内にとどまらず市外の方にも対応しており、2019年度児童の受診者は323名・入院数は8名、2023年度の受診者は502名、入院は32名と増加しています。
患者様一人一人と深く関わることで患者様の人間性や価値観を理解し、症状の経過にあわせた看護ができる精神科看護の魅力を、多くの後輩看護師の皆さんに伝えていけたらと思います。
▲プレイルーム
掲載日:2024年5月12日/更新日:2024年8月21日